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いずれ訪れる終末、そして千年王国(メシア王国)を待ち望む

創世記1:24~31 ― 人間と恐竜の共存(1)恐竜の絶滅は6600万年前?

2023年2月14日

クリスチャンコモンズさんより転載

https://christiancommons.or.jp/genesis1-24_31_man-and-dinasaur_1/

 

創世記12431

24  神は仰せられた。「地は生き物を種類ごとに、家畜や、這うもの、地の獣を種類ごとに生じよ。」すると、そのようになった。…
31  神はご自分が造ったすべてのものを見られた。見よ、それは非常に良かった。夕があり、朝があった。第六日。 

解説

進化論では、恐竜は6600万年前に絶滅したと言われています。しかし、近年の発見によると、恐竜は6600万年前に絶滅したのではなく、もっと近い時代まで生きていたらしいということがわかっています。

 

2005年に、米国ノースカロライナ州立大学のメアリー・シュバイツァー博士のチームは、ティラノサウルスの化石の骨に血管と赤血球が残っていることを『サイエンス』誌に発表し、世界の注目を集めました。それまでは、恐竜は6600万年前に絶滅したのだから、そのような生体組織が見つかるはずはないと思われていました。もし恐竜が6600万年前に絶滅したのであれば、微生物などによる分解と化学反応で、血管や赤血球が現在まで残っていることはないはずです。

 

微生物による分解は特別な状況の下では進まない可能性がありますが、化学反応は止めることができません。科学者は、骨のコラーゲンやDNAなどで、生体分子を崩壊させる化学反応を検証する信頼性の高い実験を行っています。この実験によると、最も理想的な環境にあっても、コラーゲンは100万年、DNAは65万年以内に崩壊することがわかっています。つまり、恐竜が6600万年前に絶滅したという進化論の説明は、考え直す必要があるということです。しかも、血管や赤血球という組織が残っているということは、この恐竜が化石になったのはそれよりもっと最近のことのはずです。

実は、シュバイツァー博士の発見以外に、これまでにも恐竜の化石からさまざまなタンパク質が見つかっています。そうした発見は何十年も前から報告されており、以下はその一例です。

タンパク分子は、400万年を超えて残存できないと言われています。このような発見は、恐竜は6600万年前に絶滅したという進化論の主張とは矛盾します。コラーゲンやタンパク質の分解は実証科学の領域ですので、まずは恐竜の絶滅した年代を疑う必要があると思いますが、そうした動きにはなっていないようです。この点からも、進化論が実証された科学に基づくものではなく、イデオロギー(思想)に近いものであるということがわかります。

 

聖書の記述

冒頭の聖書箇所(創世記1:24、31)によると、地上の動物はすべて創造の6日目に造られたと言われています。6日目というのは、人間が創造されたのと同じ日です。つまり、人間は恐竜と共存していたことになります。これは現代人にとっては空想話のように聞こえるかもしれませんが、旧約聖書ヨブ記では、恐竜の描写と思われる記述があります(「ヨブ40:15~24 ― 聖書と恐竜(1)ベヘモット」「ヨブ41:1~34 ― 聖書と恐竜(2)レビヤタン」参照)。恐竜の化石も見つかっていない時代に、どうしてこのような恐竜に似た動物が描写されているのか不思議ですが、聖書の記述が真実であれば不思議ではありません。聖書は、天地を造られた創造主がおられ、神が聖書の究極的な著者であると語っているからです。

参考資料

写真:Sergio Bertazzo/Imperial College London

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創世記12431 ― 人間と恐竜の共存(2)ドラゴン伝説

2023年2月14日

クリスチャンコモンズさんより転載

https://christiancommons.or.jp/genesis1-24and31_man-and-dinasaur_2/

創世記12431

24  神は仰せられた。「地は生き物を種類ごとに、家畜や、這うもの、地の獣を種類ごとに生じよ。」すると、そのようになった。…
31  神はご自分が造ったすべてのものを見られた。見よ、それは非常に良かった。夕があり、朝があった。第六日。 

解説

進化論では、恐竜は6600万年前に絶滅したと言われています。また、人類の誕生は600万年前から500万年前と言われています。つまり、進化論によると、恐竜と人類の共存はなかったことになります。

しかし、創世記1:24~31では、地上の動物はすべて人間と同じ6日目に創造されたと言われています。つまり、恐竜と人類は共存していたことになります。進化論と聖書の主張は矛盾しているわけですが、どちらが正しいのでしょうか?

 

ドラゴン伝説

米国を代表する博物館であるスミソニアン博物館は、『Smithsonian Magazine』という雑誌を発行しています。この雑誌の記事で、一人の記者が次のような疑問を呈しています。

そもそもドラゴン(竜)の神話はどこから来たのだろうか。学者たちは、ドラゴンへの信仰はおそらくヨーロッパと中国、そしておそらくアメリカ大陸とオーストラリアで独自に発展したのだろうと述べている。どうしてそうなったのだろうか?
― Joseph Stromberg, “Where Did Dragons Come From?,” Smithsonian Magazine, 23 Jan 2012 (https://www.smithsonianmag.com/science-nature/where-did-dragons-come-from-23969126/)

英文を読む

 

この記者は、世界各地に同じような「ドラゴン(竜)の神話」があることを不思議に思い、記事の中で起源を推測しています。実際に、ドラゴン(竜)は、世界中の文化の中で記録され、芸術作品や遺跡などにも描かれています。たとえば、ダマスコの聖イオアン(紀元676年頃~749年)は、ローマ史家のカッシウス・ディオの記録を引用して、ローマ軍が竜に遭遇した事件を次のように紹介しています。

 

ある日、ローマの執政官レグルスがカルタゴと戦っていたとき、突然一匹の竜が忍び寄り、ローマ軍の壁の後ろに居座った。ローマ軍はレグルスの命令でこれを殺し、皮を剥いでローマの元老院に送った。元老院の命令で竜の皮を測ると、なんと長さが120フィート(約36.5メートル)あり、厚さも長さに見合うものであったとディオは語っている。
― Bodie Hodge, “Dragon Legends—Truths Behind the Tales,” Answers in Genesis, 1 Oct 2011

原文を読む

 

ダマスコの聖イオアンは、ギリシャ教父の一人で、ダマスコ(現在のシリアのダマスカス)の知事を務めたこともある人物です。そのため、名も知れない空想家が書いたものではありません。しかも、イオアンは当時の迷信を否定する書物(『On Dragons and Ghosts』)の中でこの文章を記しています。つまり、ここでは竜は空想上の神秘的な存在ではなく、実在の動物であることを示すために書いています。そのほかにも、スミソニアン博物館の記事でも言われているように、さまざまな文化の中で竜に遭遇したという記録が残っています。

 

人類と恐竜が共存していた?

9世紀末~12世紀末のカンボジアで栄えた「クメール文明」の遺物に、「アンコール・トム(Angkor Thom)」と呼ばれる遺跡群があります。これは紀元12~13世紀の時代に建設されたもので、現在は世界的な観光地となっています。このアンコール・トムの建造物の中で最も重要なのは、タ・プロームの大寺院です。この大寺院の壁には、様々な彫刻が施され、象、蛇、魚、猿などの実在する動物が描かれています。その中に、次のようなレリーフ(浮彫り絵)があります。

タ・プローム大寺院のレリーフ

これを見るとステゴサウルスに似た恐竜のように見えます。ステゴサウルスの化石は19世紀中期に発見されたものですので、すでに12~13世紀のカンボジアでこのようなレリーフが彫られていたのは不思議なことです。このようなレリーフや岩面彫刻は、米国のユタ州など他の地域でも見られます。

こうした記録や遺物は、人類と恐竜が共存していたことの完全な証明とはならないかもしれません。しかし、その可能性を十分に示唆するものです。

参考資料

写真

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クリスチャンコモンズさんより転載終了